想定外が少ない人が合格する
最近、テレビ番組やYouTubeで「ドッキリ」企画をよく目にします。
人は、想定外の出来事に遭遇すると、思考が鈍くなりがちです。
それでは、勉強面・受験において想定外とはどのような状況なのでしょうか?
- やったことのない問題がでてきた
- いくら読んでも意味不明な問題文がでてきた
1.やったことのない問題がでてきた
これは、定期テストや模擬試験で試験範囲が限定されており、その範囲しか勉強していなかった場合に直面するのではないでしょうか?
例えば、『こころ』という文章がテスト範囲だったので、その部分しか勉強していなかった人が、テストの問題を見た際に、「応用問題」として初見の文章をみたとき。
また、社会系の試験であれば、「時事問題」が出題されるケースがあります。
これも、テスト範囲からは大きく外れる内容ですので、やったことのない(=対策していない)問題といえるでしょう。
2.いくら読んでも意味不明な文章が出てきた
これは、現代文や英語の長文でみられるのではないでしょうか。
例えば、宗教についての文章や、哲学的な文章、英語長文では理系の実験に関する文章など。
背景知識を持っていれば、だいたいの結論や話の展開がわかりますが、それを持たない人からすれば、意味が分かりません。
読んでも全く理解できない文章。もはや、文章としてではなく、単語の羅列と感じてしまうかもしれません。
それでは、上記2項目にどのように対処すべきなのか。
- 勉強量を増やす
- 知らない問題は割り切って捨てる
1.勉強量を増やす
これは、【傾向と対策】とも言えますが、2回目以降の定期テストや模擬試験、過去問演習を行うことで、先生や大学の出題傾向をつかむことによって対策をとることができます。
ただ勉強をするのではなく、「その試験のための」勉強をすることで、点数アップを図る方法です。
他にも、時事問題を解くためには新聞やニュースに日ごろから触れているかが勝負の分かれ目になりますので、その時間をとることも勉強量を増やすことになります。
意味不明な文章題については、背景知識をつけること。これが一番です。
類似の問題をたくさん解きましょう。
ある程度の法則にそった内容であることが分かれば、それに当てはめつつ、筆者独自の主張に気付くことができるはずです。
2.知らない問題は割り切って捨てる
これは、試験当日の話です。
思考が固まってしまうことを避けるために、捨ててしまいましょう。
できた問題ができなくなってしまうこと(=自滅)が一番いけないことです。
自分の実力を図るためにも、思い切って捨てる勇気を持ちましょう。
このように、前もって行う準備がしっかりしていればいるほど、試験当日の「想定外」が減っていくのです。
もちろん、いくら対策をしていても、いきなり出題傾向が変わることがあります。
そうなった際に、いかに今までのように解くことができるか、そして不可解な問題に時間を割かず、捨てていけるか。
こういった判断能力を持ち合わせた人が、合格に近づきます。
しかし、皆さんに注意があります。
簡単に諦めるな
ということは忘れないでください。
必ず、一通り解き終えた後に戻ってきてください。
問題演習を行っている場合であれば、時間をかけて復習してください。
練習でできないことは、本番では絶対にできません。
練習でできていても、本番では7割ほどしか出せません。
いかに練習をまじめにやるか。
そして、本番の際にはリラックスして解けるか。
人生と同じです。
まだ6月です。
焦る時期ではありませんので、自分と向き合って、あなたの第一志望を決してあきらめることなく、地道に努力してください。